パッサージュ・ボタニック

新築住宅Maison K

新築の住宅を設計するに際し土地選びから同行、助言させて頂いた。クライアント夫婦に2人目の子供が生まれたこともあり、広い庭を設置できる東京郊外の土地に決めることになった。

北側にある道路寄りに建物をT字型にすることで敷地を建物によって2つに分けた。この2つに分かれた部分のうち南西側を西洋風の庭に、南東側を東洋風の庭に造園することとした。

地上階の生活空間を一列に並べ、2つの庭に挟まれるように配置した。一番北側から、キッチン、ダイニング、居間、和室と並べ、仕切りのない一繋がりの空間とした。この両側には水平連続窓を設け、日々変化のある2つの庭の景色が見えるようにした。また、この空間の屋根が南側から北側へ向かって高くなっていて、2階の廊下と空間的に繋がるようになっている。

2階には寝室と子供部屋、浴室が横一列に配置され、廊下からアクセル出来るようになっている。

北側のファサードは日本建築の長屋門をインスピレーションの一つとしている。駐車場の部分が門の入り口の役割をしていて、建物全体はマッシブな壁のようになっていて庭の親密度を上げるようになっている。窓の配置はこのマッシブな壁にコンテンポラリーな表情を与えている。

物件名 Maison K
場所 八王子, 日本.
用途 新築一軒家
敷地面積 280m²
延床面積 130m²
施主 日仏夫婦

 

 

コンセプト: パッサージュ・ボタニック (日本庭園と西洋庭園)

 

 

断面パース

 

竣工写真

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Photo©Masato Tsuda