RESTAURANT SHINKO

パリのマドレーヌ地区において進めていた和食レストランShinkoのプロジェクトが完了しました。
Shinkoというレストランの名前が”新古”からきている為、日本の新しい部分と古い部分を感じられる内装となっています。
地上階は大きなガラス張りのファサードと広い間口のおかげで屋外から良く見える為、歩道から見てメリハリのある空間演出にしたいと思いました。特に目立たせたいカウンター、地上階の真ん中にある柱、天井の装飾に明るい色の素材を用い、その他に暗い色の素材を用いました。
カウンターには清潔感と高級感があり更にメンテナンスのしやすいクオーツを使いました。
5つ揃って並んでいる柱には三角形のタイルを貼り、クラシックな雰囲気のある列柱に見えるようにしました。
天井には木材を使った2種類の装飾を用いて奥行を感じるようにしています。
また、キッチン付近の壁には17世紀の屏風絵にインスピレーションを受けた壁画をヤマダレオさんに作成して頂きました。
地下の客室は開放的な地上階とは対照的に半個室のみで構成されており、グループで来客したお客様をメインに落ち着いたソファー席で食事が出来るようになっています。
半個室は全て木の格子で仕切られており、完全には閉じていないので閉塞感を感じることなく、サービスにも影響が出ないようになっています。
照明計画に関しても半個室のテーブルを照らすもののみが直接照明になっており、残りは天井にランダムに配置した間接照明となっています。
物件名 SHINKO
画所 パリ8区
用途 日本食レストラン
床面積 76m²(地上階) + 80m²(地下)
施主 飲食店経営者

 

パース 1: ファサード

パース2: 地上階の客席

パース3: 地下階の客席

 

 

竣工写真

Photo©Kojima